SHARPNELSOUND初のVRクラブイベント開催!現実のクラブを貸し切ってVRChat内のクラブに配信するイベント「HARDTEK CHANNEL VR」を開催しました
SHARPNELSOUND完全仮想化から1年。2018年4月29日に初のVRクラブイベント「HARDTEK CHANNEL VR」を開催しました。
SHARPNELSOUNDは2016年8月に「SHARPNELSOUND仮想化の取り組みについて | SHARPNELSOUND Official web」で、2017年4月のライブステージをもって、現実世界での活動を終了し、音楽活動をすべてバーチャルドメインへと移行する「仮想化」の取り組みを発表。その後、2017年3月~4月にかけてイギリス・サウスポートで開催されたBangface Weekender 2017と東京・原宿で開催されたUPSHFTでのライブステージを経て、完全仮想化での音楽活動をスタートしました。
活動仮想化の取り組みの大きなテーマが「ライブパフォーマンスの仮想化」です。
最後のライブステージとなった2017年4月23日からほぼ1年後。一つの目標であったVRクラブイベントである「HARDTEK CHANNEL VR」を開催しました。
2018.4.29(SUN)24:00- HARDTEK CHANNEL VR on Twitch(2D) / YoutubLive(360) / VRChat (VR)
HARDTEK CHANNEL VRでは、ジャパンツアー中のユーロハードテッククルーMat Weasel/Floxytek/Tanukichi/B.UNQ、ライブPAにLoctek/Salena/Lolipoの3人によるユニットErogaming Sound System、DJ SHARPNEL、さらに当日飛び入りで急遽4NZU/JIM4が出演、渋谷Club MalcolmからYoutubeLive/TwitchそしてVRChatへ配信を行いました。
DJ SHARPNELとしては前回のファイナルライブからちょうど1年ぶりのクラブでのプレイということもあり、イベントの運営・インフラ担当ながら久々に爆音でプレイできることも非常に楽しみな一晩でした。
開催告知フライヤー
HARDTEK CHANNEL VR配信の模様
HARDTEK CHANNEL VR当日の模様はTwitchでご覧いただけます。Twitchのライブ配信をストリーミングによってVRChat内に再配信する形でVRクラブを実現しています。
hadochannelのHARDTEK CHANNEL VR 2018をwww.twitch.tvから視聴する
VRChat内のライブ専用クラブワールド「Akihabara Live Club」で開催されたイベントの模様はこちら。(動画は5月5日Re-Play時のもの)
kawaii溢れてる。最高。僕もkawaiiのが最高ですね。
HARDTEK CHANNEL VRの2つのVR
今回のHARDTEK CHANNEL VRでは2つのVRを試みました。
一つ目は360度カメラ撮影による全天周映像ライブ配信。これは、360度周囲を同時撮影可能なカメラでDJブースを撮影することで、実際にフロアにいるような視点でクラブイベントを体験できるという試みです。DMMやYoutubeなどで急速に普及しつつある全天周VR映像により「リアルタイムにあたかも離れた場所(クラブ)にいる」ことを狙ったものです。残念ながら360度映像は回線の影響もあり最適な配信ができなかったことは悔やまれる次第です。ただ、人がいないフロアを中継しても・・・というのは始めてから気が付きました(遅い)
もう一つは、ライブ配信している映像・音声をソーシャルVRゲーム「VRChat」内のバーチャルクラブに配信し、VR内でも同時にイベントを開催することです。
ソーシャルVR空間であるVRChatでは、すでに国内外のいくつかのクラブワールドで生配信によるDJイベントが開催されており、これまでの「箱」の制約に縛られない新たなクラブシーンが始まっています。VRヘッドセットを装着して、サウンドを大きくして光があふれる世界に包まれると、自宅に居ながらにしてクラブの非日常感にひたることができます。自宅から徒歩0分にあるクラブに気軽に遊びに行くことができる現実が、VRChatの中ではすでに実現しています。
SHARPNELSOUNDでも、VRライブ配信プレイを楽しめるバーチャルクラブ「Akihabara Live Club」をVRChat内にパブリックオープン。4月14日に初のバーチャルDJを披露しました。
VRChatにDJライブをVRで楽しめるバーチャルクラブ「Akihabara Live Club」を公開しました | SHARPNELSOUND Official web
今回は、バーチャル空間内のクラブAkihabara Live Clubに、現実のクラブからプレイを生配信することで「コンテンツは全く同じながら空間が異なる」というVR内クラブ空間を創出することを目指しました。
HARDTEK CHANNEL VR開催当時の現場の様子(#hadochvrタイムラインから)
このあとのHARDTEK CHANNEL VR、1:30よりESSの3人が登場!VRChatから現実のクラブに配信してそれをさらにVRに配信!
そのあとはインフラ担当のDJ SHARPNELがリアルの方でプレイします!お見逃しなく!#hadochvr pic.twitter.com/GP9el2hzho— DJ SHARPNEL@VRDJ (@sharpnelsound) 2018年4月29日
おい!DJしろ!!#hadochvr pic.twitter.com/a1G7RV2VvU
— 4nzu@ハードテックコンピ参加者募集中 (@v_shiko_anzu) 2018年4月29日
DJ虚無#hadochvr pic.twitter.com/p7hdCX2Ert
— 4nzu@ハードテックコンピ参加者募集中 (@v_shiko_anzu) 2018年4月29日
3人は本当に実在したんだ!#hadochvr pic.twitter.com/vBISjd5erW
— DJ SHARPNEL@VRDJ (@sharpnelsound) 2018年4月29日
VRChat内の様子(HARDTEK CHANNEL VR当日)
みんなビール#hadochvr pic.twitter.com/KjmUBorsd5
— h11ky (@h11ky_STK) 2018年4月29日
人生初のVRクラブ行ってきた 超楽しいしおしゃれな人いっぱいいた~ #hadochvr #VRChat pic.twitter.com/QJ1y9xwwE6
— 番匠カンナ@バーチャル建築家 (@Banjo_Kanna) 2018年4月29日
かわいい~~#hadochvr pic.twitter.com/Whn6Df4t7e
— Nixo (@NixoNoobStone) 2018年4月29日
やっぱこの百鬼夜行っぷりはリアルのソレとそんなに変わらないねw #hadochvr pic.twitter.com/sxgNghYpl6
— 昇日ときどきRaytow#L2BC (@Noboruhi) 2018年4月29日
VRにしか存在しないクラブに、実際のクラブから配信
HARDTEK CHANNEL VRでは、バーチャルなクラブに配信を行うにあたって実際のクラブで収録を行いました。
ごく少数の関係者しかいないフロアに、サウンドシステムからは爆音でハードテックが流れ続け、ステージを照明が照らし続ける空間は永遠にリハーサルが続いているような感覚でした。しかし、この空間にはオーディエンスが地理的に存在しないだけで、モニタ越しに見るクラブの中には、確かに我々の空間でプレイされたサウンドでクラブを楽しんでいる様子を認識することができました。そこに、現実(リアル)とVR(バーチャル)の立ち位置が逆転する現象を自分たちが体験することができました。
クラブに来てるのにVRChatでVRのクラブに行ってる人達がいる!#hadochvr pic.twitter.com/eIyn61yp6J
— DJ SHARPNEL@VRDJ (@sharpnelsound) 2018年4月29日
現実がデジタルコンテンツとなり、バーチャルな空間でそのコンテンツを共有して楽しんでいるところを、さらに現実側のクラブの中でVRを通して観測する。そんな、現実とバーチャルがねじ曲がった空間を生み出すことができたのも、今回の収穫でした。特にErogaming Sound Systemのライブでは、クラブのサウンドシステムからMIXを再生しつつ、Loctek、Salena、Lolipoの3人がVRChat内でライブパフォーマンスを敢行。その様子をさらに動画配信を通してVRChat内に配信する、現実→VR→現実→VRの次元を複数回経由したねじまがりすぎなパフォーマンスに「これ意味もうわかんないしかっこいいしkawaiiし最高」と思いました。
そして、その1週間後…
あの楽しさをもう一度!イベント丸ごとVRで再上演する「Re-Play」の試み
今回のHARDTEK CHANNEL VRでは、一度ライブ放送したイベントを再度同じ時間帯にVR内のクラブに配信する「Re-Play」を一週間後の5月5日に開催しました。
リアルタイムでVRChat内に入ることができなかった自分自身をはじめ、当日予定があわずVRChatにINできなかった人や、VRChatの様子を見てVRChatを入れたという方までたくさんの方が再びHARDTEK CHANNEL VRを楽しんでいただくことができました。
sharpnelさんがめっちゃエモかっこよかったよ!!!!!!
※画面揺れは編集#hadochvr pic.twitter.com/QVpKAejoK4— h11ky (@h11ky_STK) 2018年5月5日
シャープネルさんのアバターほんといい動きだった。指先まで自然 #hadochvr pic.twitter.com/7aB0B7G2vM
— にっくる (@nicklegr) 2018年5月5日
DJ SHARPNELのパートでは、自分自身のアバターでステージに上がり、放送されるプレイにあわせてパフォーマンスを行いました。(始終ビールを片手に持ちながら)
自分のリアル映像をバックにアバターでアクションしまくる様子は、後からスクショで見返してもかなり異次元な感じがしましたが、バーチャル内に存在している自分はリアルタイムを動空間で共有している存在感を感じていただけたのではないかと思います。kawaiiし。時折自分が写る両壁のスクリーンを見ながら「なんてkawaii×kakkoii ムーブなんだ」「最高だ」と思いました。
何より、Loctek、Sarena、Lolipoの3人やm1dyさん、Dustvoxxさん、海外からはRoundWaveCrusherさんやDenpa_Samplerさん他世界中の知人友人とともに同じ時間を過ごすことができたのは、とても面白い体験でした。若干ですが「ああ、なんかみんな集まれてる・・・」と思ってちょっとホロっとしてみたり。
再放送ではTwitchのプレイバックが正常動作しなくなるなど運営面での課題も明らかになりましたが、自分自身配信しながらずっとVRChatの中で本当に楽しい時間をkawaii女の子たちにかこまれながら過ごすことができたので最高でした。
低音が足りなければ、着ればいいじゃない!(SubpacM2を背負いながら)
自宅の体験がメインとなるVRクラブ活動では、日本の住宅環境もあり低音成分が足りなくなりがちです。
我々がクラブに引き付けられるのも、この低音と照明であり、非日常的で暴力的でときには肩や腰のコリをほぐしてくれるベースサウンドに身を任せたいものです。
そんなときに役に立つのが、着るウーハーことSubpacM2です。
VRChat+Unity+HTC Vive/Rift+Subpac(着るウーハー)で2017年中に完全VRクラブ体験までタッチできるかな!
現在自作ワールドの書き出し中。以外にビルドに時間がかかりますね。#VRChat pic.twitter.com/uZvvL3xEwJ— DJ SHARPNEL@VRDJ (@sharpnelsound) 2017年12月30日
このSubpac M2は、音楽に含まれるウルトラローの音域をアクチュエーターによって再生することで、直接体に低音を伝える画期的なサウンドエンジニアリ向けサウンドデバイスです。
本来、ビッグフェスでの音響やサウンドプロデュースを行っているプロデューサーが制作中のサウンドの低音のフィーリング を確かめるために着用するデバイスですが、このSubpac M2を通してダンスミュージックを聞くと、背中がぶるぶるふるえるだけなのになぜだか「あっ、クラブ。いまインザクラブしてる」と完全にクラブの空気感を感じることができる素晴らしいデバイスなのです。
VRクラブを極めたい!という方は、是非OculusやViveのあとはこのSubpacの購入を検討してみてください。
Vtuber DJ、VRクラブ、バーチャルなクラブシーンで無限に広がるフロア
先日公開されたカスタムオーダーメイド3D2のアップデート「バーチャル・アバター・スタジオ」を使用した、メイドさんアシッドDJ Youtuber Maid-acidや、今回のVRライブイベントの開催、不定期での自宅からのVRライブのプレイなど、バーチャルの力によってパフォーマンスできるフィールドが広がってきました。
VRの力でメイド酸DJに!
どのテクノロジーにしても、kawaii女の子になってDJをするという女子おじ化によってプレイすることで、なにより自分自身の女子力が上昇していくのがわかります。プレイはより可愛く、女の子らしく、サウンドはより攻撃的に進化していくことで、世界と戦える女子おじになっていきたいと思います。
VRクラブは最高なので今後もまたやっていきたい
HARDTEK CHANNEL VRでは、Twitch側でのべ1500人、VRChat側でのべ500人を超える視聴・参加をいただきました。全世界からふらっと立ち寄れるVRクラブイベントは結論から言うと最高でした。
今回の核心と実感を胸に刻んで、SHARPNELSOUNDでは今後もVRクラブイベントを開催していきたいと思います。
Special Thanks
今回のイベント企画にあたっては、Upshft+でMat weasel / Floxytek / Tanukichi / B.UNQ!を招聘したCyclikControlのDustvoxxさんの協力なくしては実現できませんでした。改めて御礼申し上げます。
来日にあたって「配信イベントに出たい!」と言ってくれたMat Weasel / Tanukcihiさん。きっかけをありがとうございました。余談ですがMatとFloとTanukichiさんがM3でブースで新譜売ってた姿は多分一生忘れられません。リアルシーンと同人シーンの融合を見ました。
Erogaming Sound Systemのお三方。VRからリアルを経由してVRに再配信するというプレイを現実のモノにしてしまった瞬間を目の当たりにしました。わちゃわちゃkawaiiプレイをありがとうございました。
急遽TT変更にもかかわらず飛び入りで快くプレイしてくれた4NZUさん、JIM4さん。無茶ぶりでその場でPCとスマホからUSBに移すところはDJとしての緊急対応能力の高さを感じました。ありがとうございました!
この記事にTweetを使わせていただいた、JIM4さん、4NZUさん、 h11ky さん、番匠カンナ(Banjo Kanna) @バーチャル建築家さん、いづなとVRChatさん、Nixoさん、にっくるさん、昇日ときどきRaytow#L2BCさん、ご参加ありがとうございました。(掲載問題あればご連絡ください)
長くなりましたが、また次回開催の際は是非お越しください!
(SHARPNELSOUND/DJ SHARPNEL)