VRChatデビューとYONDERDOME VR / VR DJプロジェクト始動
VR化を宣言した2017年末、VR空間内でアバターを通して会話するサービス「VRChat」デビューしました。
VR化を行った2017年末、バーチャルのじゃロリ狐娘Youtuberおじさんことねこます氏のブロマガを読んでVRChatというものを知り、小生年の瀬に大掃除もほっぽりだしてHTC Viveをおもむろにかぶって初めてみたところ激ハマったのじゃー。
これまで「アニメの国に住みたい住みたい、アニメの星を訪れアニメの体を手に入れたい」と常々思ってきた訳ですが、概ねこれで夢が叶いました。よかったです。
やってみようVRChat
しかし、VRChatはなんというか「VR社会と現実社会の往来」という感じで、アプリケーションとか起動するとかって感覚じゃないんですよね。”行く”が一番近いです。
VRゲームはやりたくなった時だけVRChatの中ですればいいんです。
ログインしてWORLDをうろつくだけで天国行き(いい意味で)のVRChatですが、現在開発中ということで無料で体験することができます。
まずは、VRChatの公式サイトでアカウントを登録し、SteamからVRChatクライアントをダウンロードしてインストールします。起動してログインすると、世界の入り口となるHUBに転送されますが、周りをよく見てください。ほら、アニメ姿の美少女たちがそこら中に闊歩していますよ。
初期状態では若干残念なアバターなため、メニューからデフォルトで用意されているUnitychanなりロボットなりのアバターを選択することが可能です。アバターを選択して適当にhubをウロつきますと、お互いのアバターを愛で合う可愛げなアニメ美少女たちの会話が聞こえてきます。
you cute
you kawaii
you fuck
激カワアバターでスキンシップを取りながら、イングリッシュおじさんボイスでキュートやカワイイやファックファック言うのがここの習わしのようです。
てくてく歩いて近づいてきた美少女(中はお互いにおじさん)と会話してみますが、奇妙と言うか、不思議な感覚です。お互い見た目はアニメ美少女で、Viveコンを使って頭を撫でたりツンツンしたりしてキャッキャウフフしているのですが、会話は完全に素の状態で
oh, you look so cute xxxx(キャラの名前)
thanks bro. are you dj? dj what?
yes, dj sharpnel. same as my id. this is first time join the vrchat.
oh cool. can i add you contact?
sure.
などかなり普通な会話をかわしながら(お互いナデナデしながら)friend登録などを済ませてお別れしました。
最初は右も左もわからずマイクも設定していなかったため、無言で棒立ちでしたが、そういう状態になっている人もよくいるみたいで、誰か近づいてきても挨拶されて反応がなければ、気にせずどっかに行くと言う感じです。ネトゲの初期状態と同じですね。安心してデビューできます。
自作可能なアバター、ワールド
中身はお互いにおじさんとは言え外見的には女の子同士で思う存分キャフれる(キャッキャウフフできる)VRChatはまさに天国なので死ななくてもいける天国がありました。と言う話なのですが、それだけじゃないのがVRChatのいいところ。
VRChatを最強たらしめるフィーチャーは、アバターやVR空間であるワールドを、ユーザーが自由に作成することが可能な点です。
アバターやワールドのシステムにはゲームエンジンであるUnityが採用されており、VRChat sdkを組み込むだけで皆が集まれるチャット空間を作成することができます。
すでに多くのワールドがユーザーの手によって公開されており、中にはクラブやライブハウスのような体感的に音楽を楽しめる空間も存在します。
この、VRChatにおけるアバターとワールドの自作については、ねこます氏が自身のブログやWiki上でノウハウを公開されているので、少々Unityにこなれた方であれば、世界中のユーザーがアニメ美少女(もしくはエイリアン野郎。エイリアンのアバターを使ってる人は不躾な事を言いがち説)が集うVRチャット空間に、自分の部屋を作ってお招きすることが可能になります。しかも、土地代は不要です。
SecondLifeでMainlandに土地を購入するのに課金した小生にとってまさに天国。しかも、表現力と汎用性の高いUnityのシーン開発ぢからや、これまでに購入したアセット類がそのまま活かせるのは、ありがたみを超えて神み(ゴッドみ)を感じます。
僕と、THUNDERDOME 25 Yearsと、YONDERDOME VRプロジェクト始動。
THUNDERDOMEと言えばハードコアフェスの最高峰にして伝説のイベントなのは皆さんご存知のところかと思います。
2012年にファイナルイベントが開催され、その後5年の沈黙を経て今年11月に復活となったTHUNDERDOME 25 years。
幸いにも今回開催されたTHUNDERDOMEに参加することが出来、20年来憧れてきた「本物の」THUNDERDOMEの空気を現地で思いっきり味わうことが出来ました。
UPCAGE演出も音響もパーフェクトで永遠に居られる。このままここに住民票移したいとこですがサンダードームはパイセンが出まくってるのでがっつきしてきますね。では後半戦楽しんできます! pic.twitter.com/qw7VRhsSHe
— DJ SHARPNEL@VRDJ (@sharpnelsound) 2017年10月29日
巨大な空間で、同じハードコアを愛する男達と踊り狂う感激。数千人いるフロアの最前列で、レジェンドDJを前に麺類をモリモリ食べる本場のGABBERSに感動したものです。
数千人いるフロアの最前列で麺類食べてる人いるの、かなりサンダードーム度高い。長いからお腹空きますしね。 pic.twitter.com/IMTGLCLyjR
— DJ SHARPNEL@VRDJ (@sharpnelsound) 2017年10月29日
なんとかしてこの感動を、一体感を、最前列で食べる麺類の味を再現できないものか。
VRChatで何かオリジナルなワールドを作るべく、UnityアセットストアでモデルをディグりながらFPS用に作成された巨大倉庫を見たとき、この答えにたどり着きました。
VRChatならできそうと。
そう、VRChatならね?と。
私の中のキクチモモコ(24・学生)が囁くのです。
という事で、THUNDERDOMEの感動をVRで再現すべく、バーチャルハードコアレイヴフェスティバルワールドとしてYONDERDOME VRプロジェクトをスタートしました!!
何故YONDERDOMEか。3の次は4だからです!!!
現在倉庫内に設置した巨大スクリーンからサウンドを再生しつつ、フロア内を徘徊できるところまでは進捗しましたので、今後もレイブ会場的なギミックなどを実装し、将来的には時間と空間を超えて全世界で楽しめるバーチャルハードコアフェスを開催すべく、日々アセットストアをディグする毎日です。
完全に作り途中ですがテストプレイヤー募集してますので、興味のある方は是非@sharpnelsoundまでリプで連絡してください。
実現度が高まったVRDJ SHARPNEL EXPERIENCE
SHARPNELSOUNDでは2014年からハードコアテクノとVRの融合に取り組んできました。
2014年に発表したVR試聴機では、OculusRiftDK2を利用して同人即売会初のVR視聴を実現しました。
その後、GearVR対応によるVR試聴機のポータブル化、アメリカやイギリスでのライブ出演時に撮影した360度映像とGearVR+Subpacによる体感ウーハーも含めたVRライブ体験などの開発を経て昨年は現実世界でのライブ出演をすべて終了し、以後のライブ活動をすべてVR化する「VR化宣言」を行いました。
宣言後、なかなかVRでのライブ体験まで至らない状態でしたが、今回のVRChatの体験によって大きく進められそうな感じがします。真っ暗な中大人数でアニメ映像とアニメ音楽とハードコアを爆音で楽しむというANIMETIC HARDCORE体験を、時空を超えて体験できる本質的な意味でのVIRTUAL ANIMETIC HARDCORE EXPERIENCE(VAHE)がVRChatのプラットフォームによって実現が見えてきました。Unityによるシーンプログラミングとコミュニティが地続きになったVRChatだからこそ、できることがあるように思います。
2018年はYONDERDOME VRとともにVAHEの実現に向けて日々Unityアセットストアをディグりたいと思います!